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9/23に「コモディティ・フェスティバル2014」開催

東京商品取引所、大阪堂島商品取引所、日本商品先物振興協会は、2014年9月23日(火・祝)に、コモディティ投資をじっくり学べる一日『コモディティ・フェスティバル2014』を東京・御茶ノ水ソラシティホールで開催。

▼コモディティ・フェスティバル2014


東京商品取引所30周年、ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」10周年という節目の年であり、
エネルギーやコメなどコモディティにより注目の集まる2014年。
この記念すべき節目の年に、コモディティ投資の魅力を伝えるスペシャルイベント
「コモディティ・フェスティバル2014」を開催します(第1回は2011/9/23に開催)。
コモディティを知り尽くす講師陣による、これからのコモディティを考えるセッション、そして魅力を伝える多彩な展示ブースまで。
雑誌(日経マネー)・ラジオ(ラジオNIKKEI)・WEB(ロイター)と連動し、全国にコモディティの魅力を届けます。
コモディティ投資をじっくり学べる一日、コモフェス2014に全国からの参加申し込みお待ちしております!!


協賛企業は、7/22時点で岡地、岡藤グループ、サンワード貿易、日本ユニコム、フジトミ、岡安商事の6社(引き続き検討中企業あり)、協力メディアは日経マネー、ラジオNIKKEI、ロイター、みんなのコモディティ、GOLDNEWSとなります。

セッション詳細などはコモフェス公式ページにてご確認ください。

3年ぶりのコモディティの祭典、お申込みお待ちしております!


刻み値変更第二弾

今年のあたまには「TOPIX100」採用銘柄のうち株価が3,000円超の銘柄対象に刻み値が引き下げられ値嵩の板など見慣れない光景が展開されたが、投資家には周知の通りで連休明けの本日からこの第二弾として、「TOPIX100」に採用されている銘柄で且つ株価が5,000円以下の銘柄の刻み値が0.5円、1,000円以下は0.1円に縮小されている。

FXが主流の向きや株式でもPTS等中心にしている向きは違和感という意味ではあまり抵抗なく入れるだろうが、低位から値嵩まで本日から変わった板を見るに板読みしていたデイトレ組にはなんとも無意味な銭単位の数字がズラリと並ぶ異様な光景になった。

異様といえば、価格の似ている者同士で例えば日経平均高寄与度銘柄の京セラは同時にこのTOPIX100採用であるために5,000円近くの株価ながら末尾50銭ずつの歩みになるが、同じ225採用でもTOPIX100に入っていない同様な価格帯のTDKは従前通り刻み値が5円単位で、これを機に両社の変動幅には大きく差が出ることになる。

何れにせよそんなワケでこれらの対象銘柄は本日より板読みがほとんど不可能になり、構造的に値幅が稼げないことで短期目的の用からは除外されることになるか。本日始まったばかりだが総じてこれだけ見れば個人の利便性は低下、プログラム売買にはやや有利というところで機関投資寄りという感だが暫く様子を見てみよう。


旧北浜モノ

さて、昨日で日本取引所グループが傘下の東京証券取引所と大阪取引所の現物株部門を統合してちょうど1年が経過した。この統合、大阪から約1,100社を引き継いだが特にここまで大証単独モノにその統合効果は顕著で、昨日の日経紙にも「日本取引所、現物株統合1年」と題しその辺が載っていた。

その知名度から統合効果の前評判が高かった王将フードサービスなど、同紙によれば統合1年間の1日平均売買高は統合前に比べて2.9倍にまで増えた模様で、他に名村造船所も元々ファンドの買い集めなどで独特の動きが人気だったものだが、これまた売買高は統合前に比べて2.2倍にまで増えた旨が載っていた。

また上記のような一部に限らず二部銘柄を取ってみても、昔の北浜銘柄らしく通好みの仕手モノが多数ありこれらは一部モノまでいかなくともそれなりに物色機会も格段に増え、取組を作れるものは相場を楽しめる期間も明らかに旧大証時代より長いものになってきた感がある。

斯様に現物株の方はまずまずといったところだが、今後はやはりもう一つのデリバティブが焦点か。世界規模でみるとどうしても後れを取っているのは否めず、此処をどう舵取りしてゆくのかが課題になってこようか。


PGM系シフト

本日の日経マネー&インベストメントには「貴金属投資 金以外に裾野」として、分散投資先として買われてきた金の人気が一巡し、その金に向かっていた資金が価格の高騰するプラチナやパラジウム等に流入し、先物やETFの売買高がにわかに増えてきた旨が載っていた。

なるほどNY市場ではポルトガル大手行絡めた金融不安への警戒感が一先ず後退し指標の先物価格は約1か月ぶりの安値水準まで急落、昨日の東商取も一時同様に約1か月ぶりの安値水準まで売られている反面PGM系は堅調持続している。

また、本日のETF市場を見ても三菱UFJ信託の純パラジウムが年初来高値を更新、同シリーズの純プラチナも年初来高値まであと少しのところまで来ている。ただ何度も指摘しているが同じ原資産でもETFSモノはコモディティーの種類が多い割に商いが薄い状況がここ数年続いている。原資産そのものの市場規模が相対的に小さいだけにこの辺は課題だろうか。


ターゲット層

本日の日経紙商品面には「世界主要商取の売買高 5四半期ぶり減少」として東商取のほか、NYMEXやLME、ICEなど世界の主要な商品取引所の4-6月期の売買高が4月、5月の低調によって前年同期比で12%減少し5四半期ぶりに前年実績を下回った旨が出ていた。

とりわけ東商取は41%減と振わなかったが、同所は目下のところCMEとの関係強化に動いている。当欄では今月頭にLNGデリバティブについて触れたが、前述の通り昨年からの中期経営計画にLNG先物創設を盛り込み準備を進めており、先ず既設のOTC市場が軌道に乗るかどうかというところが試金石となっている。

またこの辺はちょうど一週間前の同紙にも「市場再生へ海外マネー頼み」として出ていたが、この9月にもCMEデータセンターとの高速回線を接続しHFT等の誘致に期待をかけている。上位の通り売買高は41%減少となっているがこの41%という数字、奇しくも東商取に関連するものでもう一つあって、それは5月の全売買高に占める海外取引比率が約41%ということ。ここに照準を合せうまく誘致出来るかどうかに今後が懸かっている。


しまじろう

いまだに紙面を賑せているニュースには、先週報道された教育大手ベネッセHDの約760万件の顧客情報が漏洩したとの件がある。流出元もそれを買って自社の営業に使っていたところも共に上場企業であっただけに翌日の株価はベネッセが急落、後者のジャストシステムに至ってはストップ安まで売られる場面もあった。

さてこのジャストシステム社は、名簿業者の「文献社」から名簿を買ったという。その「文献社」は別の名簿業者「パン・ワールド」から名簿を買ったという。そしてこの「パン・ワールド」もこれまた別の名簿業者から買ったと言い、詳しい入手経路はわからないという。

まさにマネーロンダリング?のように彼方此方経由させた「出どころ不明の名簿」を装う小細工の跡が垣間見れるが、少子化が進むなかこの層は宝の山に映り犯罪の食指も刺激されるのだろう。これらデータ流用の類ではつい最近も電子機器大手オムロンがJR東日本4駅で撮影した乗降客の映像を、JR東日本に無断で別の研究所に流用していたことが発覚している。

しかしこのJRもスイカのデータをマーケティング目的とやらで日立に提供して批判が上がった時期もあったなと。データ活用名目で個人情報が知らぬところで独り歩きしている事でやはりビッグデータは怖いとの感が世間に伝播してしまうようなことがあれば、それこそこれから表舞台へ立とうとしているビッグデータ活用への影響が諸々懸念される。


恐怖指数あれこれ

さて本日の日経平均は4日続落となったが、値幅調整という感には乏しい。先週末の日経紙には「世界株に広がる過信」として、低金利で運用難の世界の投資マネーがより高い利回りを求めて株式等へ流れ込み金融マーケットに楽観論が広がっている旨が取り上げてあった。この辺を物語るのに(米VIX指数)が挙げられ、直近では米住宅バブル末期の2007年2月以来ほぼ7年ぶりの低い水準に下がった旨も書いてあった。

見出しの「世界株に広がる過信」の通り、上記の日経紙が挙げた米VIX指数のみならず、例えば欧州ではVIXに当たる(VSTOXX指数)も足元では2006年12月以来の低水準となっている。当欄でも先週取り上げたばかりであったが、なるほどこれらの楽観ムードからタイトルで「年初来安値」とした通りこれらに連動するETFやETNなど軒並みショートの対象になっている。

さしずめ日本で欧米のこれら同様物差しにされるのは(日経VI)というところで、こちらも足元では2011年2月以来の水準となっている。ただ本邦の場合は週明けの売買代金は04/22以来の1兆4000億円台にとどまるなど市場参加者の減少がいわれるなかで、TOPIX系への傾斜を割り引く必要があることからやはり周りに支えられている感が否めずこのリスクを内包しているという事は頭の片隅に置いておいた方がよさそうだ。


伝播

以前にも書いたことがあるが、また最近はある特定の事件の連鎖が顕著になっている。日々社会面を賑わせている脱法ハーブの類を使用した疑いの危険運転等がそれで、ほぼ連日のように各所で事故が起きて都度取り上げられている。

手軽に手に入ってしまう点では薬局で普通に売っていた咳止め一つとっても昔は愛好家?にもてはやされた時期があったが、今では神経にガツンと響く成分は姿を消しインヘラーや睡眠薬の類も一昔前に流通していたものでもそれ系で多用されたモノには姿を消していったものも多い。

とはいえ現状でケミカル系からナチュラル系まで販売名目はどうにでもなることから、正直今の法整備の速度からしてなかなか厄介だろう。手を変え品を変え近いうちに今の脱法ドラッグの類も化石扱いされるのも想像に難くはないが、これまた法が後追いするいたちごっこが継続されるか。


ダチアをご存じですか?

さて、本日の日経紙で目に留まったのは「ルーマニア車 国境超え走る」として、かつてルーマニアの国営企業だった「ダチア」の自動車が低価格を武器に、親会社となっているルノーグループの全体の半数に近づくまでに販売台数を伸ばして、同グループの業績を支えるまでに成長している旨が載っていた。

あまり東欧に明るくない向きはダチアと聞いてもピンとこないだろうが、この会社は大衆車のカテゴリーでは不動の地位を築いている。この車、なんといっても安いうえに酷使しても長年にわたってなかなか壊れないという経済性と耐久性に優れ、さしずめホンダのスーパーカブのような存在と言ったら分かり易いか。

今やインドのタタなども低価格車を出しているが、ダチアはCMや販売店など見ても他社のセダン同様に洗練されていてネットでも簡単に購入できる。人件費が低く部品を最大限に共通化しているのが秘訣というがボンネットを開けると目に飛び込んでくるのは日本企業の電装品の数々、こういったところにもまた投資のヒントが隠されているかもしれない。


今年の七夕

さて、本日はご存知七夕。しばらく前から百貨店や小洒落たビルのエントランス等ではカラフルな短冊と立派な笹がディスプレイされ関係者の浴衣姿も風物詩になりつつあるが、夢を託す子供の姿よりも心なしか働き盛り世代が一心不乱にこれら短冊へ切実な思いを書き込み真剣な表情で笹に結んでいる姿を多く目にした。

ところでこんな神頼みといえば、昨年末は新年を祝う門松やしめ飾り等の正月飾りの販売が前年比で二桁台の好調だった旨の記事が記憶にある。また初詣も然りで、今年の人出は上位の明治神宮で3万人増、成田山新勝寺で同5万人増、川崎大師で同2万人増などなど軒並み前年より増えていたという。

しかし、正月飾りの類は神頼みの思いということで景気が悪いときによく売れる傾向があるのが普通。昨今アベノミクス効果やベアなど景気のいい話ばかりが紙面をにぎわせていたが、こうした神頼み的な光景増加を見るに背景には意外に一般の先行きに対する不透明感というか、景況感が謳われているほどそう楽観的でない事を感じているのではないかとも思う。


発掘余地

さて、シリーズで日経紙にはニッポンの株主2014として連載があったが、昨日のそれは「個性豊か、運用改革競う」としてGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が日本株の運用委託先を見直し、新しく選ばれた中には外資系運用会社も登場するなどして市場の関心を集めている旨が書かれていた。

これら外資系は各々個性のある運用会社が多く、当然ながらこれまで投資してきた保有銘柄にも自ずと関心が向かう。これらのなかにはオーソドックスな大型優等生タイプも含まれるものの中小型株もリサーチを繰り返し独自に光るものには積極的に投資しており、日経平均に左右されずここ上昇してきている物にはこんな中小型株が多い。

そんな環境で年初来高値更新銘柄も連日増えてきているが、そういった面子を並べてもこうしたものが多く、万年割安だったものの水準訂正がここ顕著である。中小型系はスポットライトがあたらないと割安感も無視されとことん放置されるがタイミングが合えば短期で抜群のパフォーマンスを見せる。

循環が利いてある程度水準訂正が進むと順次手も出し辛くなってくるが、二番手三番手でまだ手垢の付いていない物は水準訂正のある前にそっと拾っておくのもまた妙味があろうか。


年初来安値

本日の日経平均は欧米株高などを映して寄付前後は好スタートとなるも、あと上げ幅を徐々に削って小幅に3日続伸となった。騰落レシオ等を睨みながら利食いが断続的に出ているものの下値には年金とみられる買いが控え深押しも無い微妙な立ち位置となっているが、先週の日経紙には「秋の波乱 備える個人」として本格的な波乱相場に備える個人投資家の動きが載っていた。

ここでは日経平均VIが200円以上急落した当日に17.3と、前日に付けた3年ぶりの低水準から6%上昇し、水面下では「NEXT NOTES日経平均VI」の物色など波乱に備える動きも書いてあったが、このETNは本日年初来安値を更新している。

他にこういった心理系では国際のVIX短期のETF等もあるが、これもまた本日は年初来安値更新となっている。その性格上絵に描いたような長期ダウントレンドとなっているが、波乱に備えてのヘッジとして有効なのかどうか。短期で掬うにはオプションもまた選択肢として浮上すると思うが、一頃に比べボリュームに厚みが出てきた点は一応注目か。