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マッチポンプ?

日本橋から大手町方面へ向かう過程ではそれこそ三井から三菱の戦略的ビルが幾つも窺えるわけだが、これを見ていて一昨日だったかREITの資産累計額が一年間で6割増の4兆円超えとなった旨の報道があったのを思い出した。

5年前から実に膨張し今や上記の大手から中堅住宅系まで手を出す有様だが、これまで系列間でのスワップ?的なやり取り等を聞くに付け他の商売ではやたらナーバスとなっている利益相反的な問題が頭をかすめる。

上手い説明が既に用意されているのだろうが、およそ投信の類はオブラートに包まれ一般に見えにくい部分が多過ぎるのも事実であろう。


大台の感触

ここ最近の相場から既にコンセンサスは一致していたが遂に金が約26年ぶりに700ドル超えを達成した。

100ドル毎の上昇角度が順次急となり手持ちは喰いたくもなるが、つい最近の600ドル超えのようにあまりバブルな感が漂って来ないところが(売るには)不気味でもある。

確かに近年で見れば相当な上昇であろうが、今晩も銅なんぞは週初に書いた材料からかLMEで8,000ドルの大台を超え、これで年初から80%も急騰した事になる。

ワラント等の短期モノは兎も角、全体で見てゆきたいものだ。


5/10より「東京大豆ミール」の取扱いを休止

出来高低迷に伴い5/10より「東京大豆ミール」の取扱いを休止。


●「東京大豆ミール」取扱休止のお知らせ
出来高の低迷が続く「東京大豆ミール」につきましては、委託者保護の観点から2006年5月10日(水)より当分の間、「Venus(ヴィーナス)」での取扱を休止させて頂きます。あしからずご了承くださいませ。

両社思惑

我想うの方でも本日触れているが、ガリバー野村Gからそれこそ最後発組として注目されつつデビューした「ジョインベスト証券」がやはりネット系で最低水準手数料を出して来た。

が、これもやはりと言うべきか「イー・トレード証券」が早速本日手数料引き下げを発表。

たしか「楽天証券」の時も待ち構えていた感があったが、今回もまた公言通り同社の徹底した戦略を見た感じである。

ただこの辺からは資本力のある者同士単純な引き下げ競争という視点ではなく、枝葉のIPO等を絡めた戦略をどう打ち出して来るかに興味が沸きこの点注目したいところである。


無国籍通貨

さてG・W明けの商品は石油製品や穀物そしてソフト系がストップ安含みの急落をする中で、金やアルミが異彩高を放っていた。

コレクション狙いは多いがやはりこうした相場を見てしまうとショート系は躊躇されるところで、更に中国では銅などの金属輸出抑制に動き出したとの報が入って来ている。

こんな爬行色のままトレンドが出来てしまうか否かだが、何れにせよ為替含めこうした外の部分には注意をはらっておきたいところである。


与信変遷

さて連休の狭間ということもあって本日は小動きに終始した日経平均であったが、週末は外部環境の悪化もあって連休中にリスクを取りたくない向きからの売りで数日分の上昇を消す急落となっていた。

一頃のライブドアショックほどではないにしろ決算にナーバスになっている時期だけに個別では未だ大きく値洗い変動もあるだろう。

先月半ばだったか大手紙朝刊にネットトレーダーが追証入れられずにパンクにまで至ってしまった話を見かけたが、近年アシの回収不能も激増しそれらはまるでゲーム感覚であるとか。

確かに一昔前のマル信開設は審査一つ取ってもそこそこしっかりしていた物だが、それから比べれば今の与信はかなり杜撰であるのは確かである。


外から視る

コメ先物不認可の件で今週に入ってからも農水省に抗議文を提出する等の行動を見せている東穀取であるが、時事の「法改正1年」というインタビュー第1回目の中での同取引所理事長コメント一部が印象に残った。

原文は割愛するが、欧米型を煽る姿勢への疑問でファンドの参入に対し敢えて対のマイナス部分も出ているケースを挙げ、合理的な規制や歯止めを掛ける必要性に言及。

また右へ倣えに疑問を持ち、両建てに関しての見解も稀に見る要人にあって常識的な意見である。

立場上からか素直に思った事も書けない連中ばかりであるが、久し振りに普通に最後まで読めた一文であった。


モラル

本日はライブドアの株主らが約21億の賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたが、来月にも二次提訴とかで今後続出らしい。

よくやるなという感じであるが、それはさておきココとコラボしたUSENの20日の急落は怪しいと見られても仕方あるまい。

引け後の発表をどう見ても織り込んでいる場中の動きがしばしば見られる新興系は、それなりに関係筋もナーバスな動きになって来ているが、こと狭い業界なんぞはファイナンス関係が筒抜けというのも普通である。

上場するもののこうした部分はポスト通りの発展途上なのだろう。


共存限界

本日は周知の通りで、東工取から東穀取まで主力銘柄全てがストップ安という商品全面安商状であった。

今迄各マーケットは不自然な相関関係の中にあっても上昇し続けていたが、為替や債券の流れが変り昨日の株式は今年最大の下げ幅を演じた。

上手く出来たものでその翌日には上記の通りの商品急落であるが、各マーケットの基調転換となった物は各々ファンダメンタルズの裏作用がどのように具現化して来るのかが重要なポイントになってこよう。