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続々上場

先月のブラックストーン・グループに続いて今度はコールバーグ・クラビス・ロバーツ、所謂KKRが株式を上場させ同時に12億ドル以上を資金調達する予定と大手紙に報道があった。

KKRといえばナビスコ買収や最近ではあの日興プリンシパル・インベストメントにも興味を示していた事で有名だが、日本ではあまり目立った成果は聞こえて来ない。

そういえば上記ブラックストーンとは奇しくも昨年、ほぼ決着済みの某企業LBO案件を巡ってオファープライスの醜い引き上げ合戦をやった事も一部に有名、紳士協定破りめいた事から後に同社はファンドIPO需要を崩したと苦言を呈される等何かと話題を提供してくれる。

何れにしろ両者共に買収ファンド、他からの資金導入の多様化からまた新しい構造が構築される。


暗中模索

さて株主総会も一巡し各担当者もホッと一息という感じだが、今年はファンド系によるお約束の大幅増配要求は表面上軒並み否決された形ながら各社何らかの歩み寄りで含みを持たせた結果となっている。

昨今は買収防衛策に関しても複雑化して来ており、現場に経つ経営者も株主もそれなりの理解度が要求されることになって来ている点では、数年前から比べより本来の姿に前進しているともいえるか。

ところで軒並み減収減益が相次いだ公開取引員も恙無く通過した模様だが、以前も一歩先ゆく外からの主導型が多いとの意見を書いた事もあったがやはり一般とはどうもニュアンスの違いを感じてしまうのである。


輸入品

さてETFへの資金流入が分配金確定日を控えている時期柄もあって今月は急拡大、特に先月からは銀行系の買いが活発化しているとか。

このETFといえば先週には米バークレイズが日本で商品先物指数に連動するETF販売に乗り出すとの報道があったが、外国投信という名目で輸入販売といったところだろうか。

東証は海外ETF誘致にいろいろ画策している模様だが、これが目玉の一つとなっている先のNYSEとの業務提携は時間が掛かっている割には具体的に進展している物はないという話も入って来ている。

先行きは独自の商品ETFをとの思いは強いだろうが、はてその実現は何時に・・。


運用多様化の口開け

先週末から米市場でけっこう話題であった投資ファンドブラックストーン・グループだが、初日には公開価格を13%上回る引けで2日目には7.5%安と急反落となっていた。

新規モノとしては米国で史上6番目の規模であのGSをも上回る大型上場、結局5,000億円以上をこれで調達し会長は一部売却だけでも800億円以上を手中に収める事となりその創業者利益が改めて注目される。

中国も30億ドル投じた同社であるが、けっこうバブリーな値まで買収合戦が繰り広げられる中の企業買収ファンドという業種は今後どのように歩んでゆくのだろう。

ところで米IPO市場は今週だけで他に9社予定、候補企業も軽く100社を越えブラックストーン効果なのかまだまだ活況が続くと強気の見通しが大半である。


DS熱

昨日はマネパの方に触れた株式だが、そういえば週末に時価総額で松下を抜いたあの任天堂が週明けには一時ソニーをも上回った。

従業員一人当たりの純利益もマイクロソフトやグーグルを上回るらしく、キレイな右肩上がりで上場来高値を更新し続ける任天堂の快進撃はヒット商品の寄与度を如実に見せ付ける。

株価の行方は過去この手の事例が幾つもあるのでおそらくそれに近い道を辿るだろうが、主力DS等はカウボーイも先週触れていたように、投資関係まで触手を伸ばし幅広い顧客層を網羅し続けているものの、原動力はこの手を抵抗無く受け入れトライ出来る若年層がやはりベースか。

リスクも共存するがこうした啓蒙?から金融もまた新しい層が増殖する事になる。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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