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両社思惑

我想うの方でも本日触れているが、ガリバー野村Gからそれこそ最後発組として注目されつつデビューした「ジョインベスト証券」がやはりネット系で最低水準手数料を出して来た。

が、これもやはりと言うべきか「イー・トレード証券」が早速本日手数料引き下げを発表。

たしか「楽天証券」の時も待ち構えていた感があったが、今回もまた公言通り同社の徹底した戦略を見た感じである。

ただこの辺からは資本力のある者同士単純な引き下げ競争という視点ではなく、枝葉のIPO等を絡めた戦略をどう打ち出して来るかに興味が沸きこの点注目したいところである。


与信変遷

さて連休の狭間ということもあって本日は小動きに終始した日経平均であったが、週末は外部環境の悪化もあって連休中にリスクを取りたくない向きからの売りで数日分の上昇を消す急落となっていた。

一頃のライブドアショックほどではないにしろ決算にナーバスになっている時期だけに個別では未だ大きく値洗い変動もあるだろう。

先月半ばだったか大手紙朝刊にネットトレーダーが追証入れられずにパンクにまで至ってしまった話を見かけたが、近年アシの回収不能も激増しそれらはまるでゲーム感覚であるとか。

確かに一昔前のマル信開設は審査一つ取ってもそこそこしっかりしていた物だが、それから比べれば今の与信はかなり杜撰であるのは確かである。


モラル

本日はライブドアの株主らが約21億の賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたが、来月にも二次提訴とかで今後続出らしい。

よくやるなという感じであるが、それはさておきココとコラボしたUSENの20日の急落は怪しいと見られても仕方あるまい。

引け後の発表をどう見ても織り込んでいる場中の動きがしばしば見られる新興系は、それなりに関係筋もナーバスな動きになって来ているが、こと狭い業界なんぞはファイナンス関係が筒抜けというのも普通である。

上場するもののこうした部分はポスト通りの発展途上なのだろう。


その目的

本日はひまわりホールディングスから先月末で筆頭株主がGSになった旨のディスクロがあったが、同筋は前回から微増となっている。

この辺がほぼ一月前に「一頃の構図」としてコメントした事に掛かって来るかどうかは兎も角として、ここに限らずやはりエクイティー系に長けるとのはそうでないとの違いは、この先を考えた場合可也の範囲に亘って影響を及ぼすのは間違いないところ。

一昔前の上場と時代は変り、社会的信用享受というのは筆頭意義では無くなって来ているような気がする。


上場廃止後

さて、世間をいろいろな側面から騒がせた『ライブドア』が明日の上場廃止を控え本日売買最終日を迎えた。

今後については水面下でそれこそ様々な動きがあるが、何れが表面化するかは未知数。

ところでTOBを例えに出した場合、同じく過去上場廃止となった企業の中には、リクイディティー問題を武器にファンド勢がトンでもない安値で株主に対しての提案を行った例もあった。

算定評価その他関係機関の面子がマッチポンプの様にも感じられ、構造上絶対的不利を一般株主が感じる瞬間であっただろう。

今回はどんなパターンになるか、上場廃止後もいろいろな模様が見える。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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