364ページ目   雑記

Killer contents

昨日あたりから巷の企業は実質始動となったが処が多いが、百貨店始めとして小売関係は今週が一年を占う意味でも要とその光景も力が入る。昨日までに出揃った09年12月の売上高速報は大手各社が11月比で減少幅は改善となってはいたが、これは歳暮や御節に加えセール前倒し等の特殊事情があってのもの。

さてこの百貨店、年末には御節を書いたがこれと共に年の初めといえば福袋、此処の近所の三越では開店前に数千人の行列が出来てその人気ぶりが窺えたが、その近所の銀座松屋では開店85周年を迎えるにあたって85万円の福袋を用意する一方で、ランチ弁当福袋などお買い得を謳う展開など益々キラーコンテンツ的な様相を強くしている。

そういえば此処銀座は昨今の浮世を反映して街の風景も変遷、直近では新築ビルでも入居予定であった高級ブランドがマルになって低価格大手が入居の運びへ、また店を構えていた別な高級ブランド群も次々と撤退しファストファッション群の看板へと次々に架け替えられている。

一昨年の夏頃に当欄で「銀座は変遷著しく、経済を肌で感じ易い街である。」と書いた事があったが、昨年は更にそれを実感した年であった。さて、今年もこんな変遷が継続するのか、はたまた有名ブランドの逆襲がありや否や、粛々と見てゆきたい。


寅、千里を走るか

皆様、新年あけましておめでとうございます。

さて、株式・商品共に大発会を迎えた本日であったが、両者共に堅調なスタートを切った。大納会で3年ぶりに前年末の株価を上回った株式の方はその地合いを継いで昨年来高値を上回る勢いを見せていたが、はて丑で躓いた分を今年は寅で走ることが出来るや否や?まあ、戦後の寅は殆どが下落しそんな格言通りにはいかない模様だが、実際のところはファイナンス絡めた需給と足元で課題を多く抱える政策の実効性が表面上はキーとなってこようか。

ところで当の取引所も東証では10年ぶりに株式取引システムを全面刷新、この辺はまた後述するとして名証もこのシステムを利用し迅速な取引が可能になったとの事だが、はて商品取引所の方のシステム統合は今年どの程度進展するのであろう?

一方、昨年夏には国内証取として初めてFX市場を開設させた大証の大発会では、同取引所社長の新年挨拶にて「総合取引所構想への対応など、新しい分野への進出にもチャレンジングに取り組む」との言葉も上記と併せやはり気になった点である。斯様に商品業界も今年は干支の格言よろしく、丑躓くから寅千里を走るの如くある意味で再生の兆しを掴めるか否かが焦点となってこよう。

本年もどうぞ宜しく御願い申し上げます。


デフレの行方

さて、ちょうど一週間前に「〜もうじきにタイコムも破産という選択〜」な旨を書いたが、やはりというか巷ではジングルベルの鈴が鳴る中をこちらは破綻の鐘が鳴り既報の通り大阪地裁へ破産の申請である。まあ、表面上はマーケット縮小だの競争激化だのという事情を知らない講釈ばかりだが、?箱?にされた企業の末路はこんなもの、ここもこれからいろいろと水面下では問題が浮上し大変だろう。

そんなこんなで今週で2009年も幕を閉じるが、ざっと振り返ってみて今年は如何なものであっただろうか?当欄で春先から挙げただけでも衣類、靴、家具、牛丼やジーンズなどの値下げ合戦などあったが、先月あたりではボージョレ・ヌーボーまでが格安品となって山積みになっていた光景がよみがえる。

政府は11月の末に3年5ヶ月ぶりに「デフレ」なる認定をしたが、決定打を見出せないまま動揺だけが広がり今更ながらの改めての宣言なんぞしなければよかったとの声もある。まあ、この辺にも政府と日銀の温度差を感じるが、100年に一度の経済危機でも「ハチが刺した程度」と言ってのけた経緯のある日本ははたして何処へ向かっているのだろう?

斯様に価格体系や業界も変遷著しく今年は更にこれが加速した感がある、ちなみに日本漢字能力検定協会が全国から公募した今年の漢字は「新」であったが、それが持つイメージとは逆に新政権一つ取ってもどうもしっくりとはこない感も。さて、来年はこんな変遷が更に継続されるのかどうか粛々と見てゆきたいと考えつつ今年はこれで失礼したい。

皆様、一年間のご愛読まことにありがとうございました。
どなた様も良いお年をお迎えください。


御節

もう師走も終盤に差し掛かりはや本日はクリスマスイブであるが、この期になると毎年恒例ながらいろいろなところから「御節料理」の案内も出揃い、大手の百貨店でもその受付が今日あたりで締め切りというところが多い。

さて、三年前の今頃も当欄で「御節」を書いたが当時は金田中あたりが10月中旬の初日で売り切れるなど景気も良かったが、今年は景気低迷に伴う消費不振やデフレの影響もあって、前述の高額品が落ち込む一方で低価格帯が伸びているという。

余談だがそんな中でイヤでも目立つのが、あのミシュランで星を取ったレストランがいきなり強気な価格設定になっているという点か。数年前まで他のレストランと同価格の設定でその内容を競っていたものだが、今年のパンフなどを見ていると大した内容でない物を此処だけ三倍近く飛び抜けた価格は滑稽な感さえ醸し出している。

ココが都心に出しているレストランもどう見ても自己満足としか思えないような仕上がりで、なにやら巨匠の名で鳴り物入りで登場したものの、連日超閑散で苦戦している某フレンチの道を辿りそうな感もするが、はて本日のイブは予約でしっかり埋まったのであろうか?

昨年には当欄で「星と驕りと・・」というタイトルでコメントしたが、これをフト思い出した一件であった。


アバクロ上陸

さて、今週なんといっても話題になったのはあの「アバクロ」が日本初上陸したことであろうか。今日も前を通り掛ったが、宛ら早めに開店したクラブのようであった。

この「アバクロ」ことアバクロンビー&フィッチについては当欄で10月にも「何れが黒船か?」のタイトルで既に一寸触れた経緯があったが、アジア初出店の日本で選んだ地は激戦区の銀座。しかも本格的にファストファッション熱を盛り上げることとなった、あのH&Mの至近距離でのオープンである。

此処といえばディーゼルなんぞの対で一頃はそのプレスでもストア・モデルから従業員の扱いについても人種問題を提議させるような話が持ち上がった時期もあったものだが、先週末にあったストア・モデルのお披露目ではさすがにロケーションを意識してかアジアやハーフやクォーターまで混合であった模様。

さて同じカテゴリーのアメリカ勢としては、今年の春に同様の激戦区原宿に進出した「FOREVER21」があるが、どう見てもこの「21」どころかその倍も生きてきたアラフォー(失礼!)と見受けられる方々までも彼女達に交じって買い物を夢中にさせているが、はてアバクロもそんな現象なるや否や。そうそう、近所ではこうした新興勢進出の対で松坂屋に入っていた「グッチ」がもうすぐ撤退する運びだが、この後には上記の「FOREVER21」が入るとかという話になっている。

また一つ銀座の風景が変る。。。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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