616ページ目

今度は関西版

さて、一昨年にアジアで初の試みとなった「ミシュランガイド東京版」から二年、今週は明日の発売を前に星付けの発表があったりで一寸話題になっているのが「ミシュランガイド京都・大阪2010」である。

注目の星とやらは全部で計150店、うち三ツ星は京都中心にパリ、東京に次いで三番目に多いとか。一部おでんや串揚げ系もあり多彩な食文化を反映させる構成にしたようだが、春先頃に関係者が期待していた粉モノ系はその線引き加減がどうなのか不明ながら対象から外れている模様である。

さて三ツ星も場所柄当然というか和の一辺倒になったが、大御所の老舗が指定席の如く鎮座する様はまあやはりなという感あり、番狂わせでもあるとそれはそれで別な見方も台頭しただろうがいろいろ政治もあるのかなと。大阪の知人も言っていたが、あの吉兆にしても本家の流れを汲む?高麗橋が一つ星なのに対し、京都嵐山が三ツ星であったりとそうした部分にもこの辺が見え隠れする。

しかし、この京都・大阪版、昨年の今頃はこの関西版構想が「取材拒否店が続出し難航極めている、相容れない文化の存在が逆に安心感を齎す」と当欄でコメントしたが、マスコミの操作もあって要人コメントも二転三転な感あり。昨年は当欄でもちらりと様子を触れたように可也売れ残りが出たとも噂される同誌、さて毛色が変ったところで今回の食い付きは如何ほどか一寸気になる。


DC熱からはや二十年

本日は所用があって久し振りに青山のフロムファーストの方へ足を運んだ。常に涼感のあるギャルソン前を通り過ぎ、プラダの斬新なガラスのビルを横目にヨックモックのテラスなんぞを眺めながら進むと、あの「Yohji Yamamoto」のブティックが見えてくる。

ちょうど今は鮮やかな赤のコートを纏ったマネキンが目に眩しく飛び込んでくるが、直近の事なのでつい思い出したのが先週末に同社がなんと民事再生法の適用を申請したという衝撃的なニュースであった。

ついこの間まで開催されていた、10年春夏パリ・コレクションにおいても同ブランドの新作が注目などと報道されていたばかりだが、娘が展開する「LIMI feu」もそういえばたしかあり親子でエントリーしていただけに青天の霹靂であった。まあ、個人的には特に興味があるブランドでもなかったので袖を通した事は今迄一度もなかったが、それでも80年代の所謂DCブランド全盛期を通じてその名はもう周知の通りだろう。

しかしまあ、DCブランドなどと何十年かぶりの言葉を引っ張り出して使ってみると、いまだ鮮明に当時これらに熱を上げていた時期が思い出されるから懐かしいものだ。今、冷静に考えてみると当時丸井等に陣取り一括りに見ていたDCブランドも広く海外展開を図り国際的に知名度があったものはホンの数社だったなとつくづく、そんな生き残り?組の一つでもあった同社の破綻はファンでなくともなんとも寂しい感がある。


中部金の上場

業界ではやっとというか先週で試験上場期限満了となった中部大阪商品取引所の鉄スクラップ先物取引が停止となった一方で、本日からTOCOMではマーケットメーカー制度がスタートする運びになったが、ディスクロが相変わらず曖昧ではたして一般的なM・Mをそのままイメージしてよいものかどうかこの辺はもう少し見てみたい気もする。

さて、その鉄スクラップが消える一方で新しく出て来るモノありで、本日からその中部大阪商品取引所では金の先物取引がスタートの運びとなった。受託会員十数社で初値は3,059円となったが、以前にも取り上げたように上場タイミングとしては面白いもののはたして金市場創設をもう一つ設けるその意味は理解に苦しむところ。

まあ、そうした個人的な意見は兎も角、東穀がいまさら全て板寄に復活させる中この金の板寄も意外に人気が出るのではないかという一部の意見もあるが、板寄全体といっても小さい池なのは明白で、世界的不況から金の投資に注目した投資家や当業者のヘッジ取引含めて新たな参加者として狙うというのは些か無理がある感もある。

それにしてもここ数年首位以下の方向性を見るにつけ投資家への選択肢提供というより、どうも起死回生というか取引所救済へ傾斜しているような印象は否めない。今回の上場も一頃言われた「TOCOMのパイを奪うという単純発想」との意見を覆せるかどうかその推移を見てみたいところである。


使える奴は何れ?

さて、某待合室に置いてあった日経ヴェリタスが目につき「会社の年齢」診断などパラパラと見ていたが、最後の方には若い世代の投資センスや技量を知りたいとの事で大学生の投資サークル対抗戦なるものが載っていた。

現金を一部温存しつつ何処も堅めな株式一辺倒というやはりストラテジーとしてはコンサバ系な印象であったが、唯一東大のグループだけは積極的に原油や金などコモディティーを交え他は新興国中心のETFに分散させるなど他とのテイストの違いが目立っていた。オリンピック開催地も未定であったものの、ボベスパのETFや金をチョイスする等なかなか楽しみな展開だが、さて3ヵ月後の成績は如何に。

株式でも小型モノばかりに傾斜したのは早大のグループであったが、同じ早大でもこんなマジメなサークルの対極でとうとう東京地検特捜部に逮捕されてしまったのが7月に一度取り上げた早大OBらのマネーゲーム愛好会。その資金力約40億円近くといい、一件数秒のスピード操作で纏まったロットを捌いていたというからたいしたものである。

コレと違うとはいえそういえばちょうどこのサークルが強制捜査を受けていた頃、GSが高性能コンピューターを駆使し0.03秒ほど早く得た市場情報をもとに巨額の利益を上げていた件も話題になっていたが、インサイダー含め善悪の境界線なんぞ本当に曖昧であるとも思うし、前述したように活躍のフィールドが変ればまた貴重な力となるのは否定出来ないところか。


嫌われ者と人気者

ついこの間取り上げたばかりの金であるが、昨晩はザラバ1,045ドルまで上昇し引けベースでも1,039.70ドルと史上最高値を更新、円高を撥ね退けTOCOMでも元気印が目立っていた。

切っ掛けとなったのはなんでも英インディペンデント紙がアラブ湾岸諸国が原油取引でのドル利用を停止し、人民元などで構成するバスケット建て取引に移行する案を日本、中国、フランス、ロシアと秘密裏に協議していると報道した事を発端にドルが主軸通貨に対して下落、ドルの信認を問う意味においても一斉に資金が逃げた格好となったか。

昨日は株式の希薄化を書いたが、さしずめこの金は通貨価値の希薄化へ対する不安の裏返しか。もともと各国首脳人が金融緩和の継続や財政拡大の合意で一致を謳ってなってなお上昇の勢いを増す様は、信認そのものに疑問府が付いていると見られても仕方ないだろう。

ところで上記の原油取引の話、けっこうこの手はここ数年度々出来ている件ではあるがはたして今回は実現するのであろうか?ここ下落傾向が定着しているドルは映画においても訳有り?のカネを決済する場面で「ドル以外で」などのセリフも目立ち今や嫌われ者になってしまったが、そうそう二年前だったかジゼル・ブンチェンもP&Gのギャラをドルではなくユーロで要求なんていう話もあったなとこれまた思い出された。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2026

2

1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28