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場当たり政策

さて今週は、総取組が約23年ぶりの低水準に喘ぐ東穀取が8日に運営委員会で一般大豆の取引単位を現行の五分の一にすると発表、またトウモロコシについてもミニを新規上場する準備を進めているが、これより先に報道されていた東工取の白金先物のミニ取引も9日には11月上旬に開始する方針を決めている。

地方取引所もミニ導入の動きと何処も彼処もだが、225じゃあるまいしだいたい出来高や取組をこうした見掛け倒しで錯覚させるのはどうかと思うし、その理由が出来高回復を図ると何処も判を押したように公言しているその意図が解らない。

プロ化推進の下に一般の喚起もとの意図もあったミニ金であるが期近のリクイディティ誘致も果たして不発に終り早くも六限月制に移行、考えてもみて欲しいが石油製品に元売りが入ってきたのは市場設計変更でロットが業界標準へ大きくなった事が大きい、そこへまた何処も個人喚起推進とどうも場当たり的な感じがしてならない。

取引所同士もはたしてお上?の都合もあって歩調を合わせていけるのかどうかも疑わしいがぶら下がっているところはもっと深刻、もっともこの辺は本日振興協会が合併要請とか出ていたがまた後述しよう。


温床

今週見掛けたgooリサーチが調査した「普段からお金をかけている食材ランキング」で堂々の第一位になったのは「米」、以下「油」、「醤油」と続くのだが相次ぐ値上げの中でも主食はやはり強しといったところか。

ところでこの主食にまで食の偽装が及んだのが世間を騒がせている三笠フーズ事件、こういったニュースが出る度に改めて多少金は掛っても出元の見えるマトモな食材を調達してきて良かったと思うと同時に、7月には丑の日に掛けてウナギ偽装を採り上げた際に「自覚云々よりやはりカネの下に営利優先、行政というか国にこうした連鎖している退廃を止める力があるかどうか問われる時だろう。」としたが、こんな会社は論外としてもまさに農水省の無責任さも否めないところだろう。

カビ毒や残留農薬で汚染された接着剤の材料を口に入れるものに転用されたら堪らないが、そもそも昨年告発文書が届いていながら不問に付したり、立ち入り調査でも事前通告なら5年間で約100回近くも調査実施しても見抜けないのが当然なのは誰でもわかるだろう。

イメージの域とボヤけた言い方になってしまうが、どうもこれに限らず農水系というのは取引所含めた諸々までいろいろな温床になっている感も、企業も貧すれば鈍するというがまだまだ出るか。


格差是正?

米政府による住宅公社救済策発表から為替も教科書通り最初の反応一巡という事で、早くも実態経済がテーマに浮上し再び円キャリー解消やら外貨準備やらの絡みでメジャー物のボラテリティーが急上昇となっている。

腕に自信のある向きにとってはさぞ多忙極める局面だろうが、ところで外為証拠金取引といえば既報の通り東京金融取引所は取引通貨組合せを現在の7種類から25種類に増やす事を決めている。

さてちょうど2年くらい前に当欄では、税制面の整備を引き合いにしてもし現行のままであるなら取引所取引においても商品設計等が再考の余地があるのでは、とコメントした記憶があるが果たして変え易い?方から変えて来たという感じである。

預託額が1,000億円を突破、開設口座も前年同期比2.3倍に急増してきている折、今回の措置でほぼ店頭と差が無くなるとの記事も目にしたが、変な話これで脱税組みも少しは減少するのであろうか?

まあしかしこうした脱税と言えどもある意味成功者?の表面化は何度も指摘しているように途轍もない広告効果を発揮し、その枝葉で目障りな低俗勧誘レポートの増殖を齎したのは明白、これでそろそろ拡大期第一幕は終了してゆくのかまだ今後の動向を注意深く見守ってゆきたい。


夜に見る世相と経済

週末にかけてのニュース等々で業界も暗い話題には事欠かないがこの辺は他でも複数取り上げているので、敢えて柔い話題でもという事でさて同じ週末でも有明界隈で一寸した話題になったのが、エイベックスが創立20周年を記念して企画したあの「ジュリアナ東京」を一晩だけ復活させるイベントであった。

しかしこの手のイベントはまさに同窓会、思えばあれからもう14年も経ってしまったのかなと改めて思うと凄いが、この「The Legend of JULIANAS TOKYO」と称したイベントに絡んではバブル回帰とかバブルの日本を象徴などといった評を多く目にしたものの、その一本手前のまさに今回の会場になった旧「MZA有明」や「ゴールド」あたりが広義でギリギリこのバブル期の範疇になろうかというのが個人的な意見で、札の辻あたりで不釣合いな人種が闊歩していたJULIANA時代は既に一般でバブルと言われたものははや終演を迎えていたのが事実と思う。

まあその辺は兎も角、年内には他に「Twin Star」や「Velfarre」も一夜復活のイベントをやる予定らしいがこの辺になってくるともうウォーターフロントの次の時代、この間経済も激動したが企業も株価もこうしたナイトシーンにリンクする事多々あり遊びの中によく経済が見えたものだ。


2180

さて、自分探しで世界各地を旅しているあの中田英寿氏に絡む以前からの報道や、はたまたかつてイロイロな話題を振りまいたホワイトバンドの絡みでサニーサイドアップという社名はすっかり浸透していると思うが、いよいよ明日この会社がヘラクレスに上場する。

そもそも企業PR代行を主力としてのスタートであったが中田氏との出会いでマネジメント業務が急成長、それに伴って所属する面々も今もっとも旬な水泳の北島選手始め数十名の各界で活躍する著名人がズラリと名を連ねている。

ところで今回は既存株主に対してのロックアップは無し、加えて上場直後から行使可能な予約権の残高がけっこう控えているが、当の中田氏もパートナー的な大株主で他の所属選手の一部も新株予約権の割り当てを受けている為この辺も巷では話題にされている模様だ。

新興市場は何処も崩壊寸前でヘラクレス指数も安値更新する中、公募が小粒な上に話題性も手伝ってさて関係者の思惑通りに野中の一本杉になるか否か、先ずは明日の初値に注目してみよう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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