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百貨店再編劇序盤

本日の日経一面には、三越が伊勢丹と資本提携に向けた交渉に入る事が明らかにされていた。

ご存知百貨店業界では大丸と松坂屋の経営統合や、阪急百貨店と阪神百貨店の例の事後処理よろしく秋口に統合が決まっているが、この三越は関東では当初ロケーションの都合もあって東武の名もチラついていたのは一部に有名。

同時に伊勢丹も新宿一極型から色々と思惑が出ては消えていたのだが、どうもそのメーンバンクの影もチラホラする。

日頃廻って見て個人的に思うのだが、そのカラーから言ったら松屋あたりとこの手の話があれば株式関係からも整合性?があり、更に顧客層も美味しくなって来ると想像したりもするのだが、まあまだまだ注目するに面白くなって来る業界だ。


隣の成功談

FX取引の昨今における膨張の様は度重なる新聞報道やカウボーイも折に触れてコメントしているので周知の通りだが、サンプルが多いほど事例が表面化するのも常で本日はまたこの手のFX取引における脱税で、三人の投資家を東京国税局が東京地検に告発していた事が報じられている。

業界に関連する脱税関係では先月も商品先物に関する物を採り上げた事があったが、その前もFX取引で豊島区の投資家や更に前には世田谷区の主婦がこれまたFXで4億円の所得隠しでにわかに有名になった経緯がある。

何れも店頭モノ主体という事からこれでまた「くりっく365」も別な処で勢い付きそうだがそれはさて置き何度も言うようにこのプレス効果は多大、頭を捻って不発濃厚な新商品を打ち出すより効果的なのである。


クオリティー

週末は欧州で発行されたCDO(債務担保証券)の格付けを、S&Pが引下げたとの発表を切っ掛けにドルが急落し円相場が急伸していた。

当のS&Pはサブプライム問題は無関係としているらしいが、折しもあのBSC(ベアー・スターンズ社)傘下のヘッジファンドの投資家が同社を相手取って提訴する事を計画している等これの関連モノは話題に事欠かない。

エンロン問題始めその他で債券市場が揺れたときは原点に返って金へと資金シフトが見られたが週末もその気配か、教科書的なファンダメンタルズが気が付けば素直に表れたりするのも昨今の商品の特徴といえば特徴か。


苦肉投信上場

さて昨日のNYでは金が6週間ぶりの高値に急伸となったが、ドル軟化やサブプライムローン市場を巡る懸念材料以外にも大証が金価格連動のETFを来月上場するとの報も強材料視された模様だ。

この報は奇しくも金ミニ取引の開始日に発表されちなみに管理・運営は野村アセットマネジメントとなっているが、交換不可能な点など我々の思い浮かべる金ETFとはニュアンスが若干異なるような気もする。

コモディティーワラント等の組成にはリンク債を立てるがこれを有価証券として組み込むというような、所謂「法律上NGの部分に抵触しないよう取り敢えず初モノとして出します」的にも思えるのだが、先ずはこのペーパーにどの程度引き合いがあるか注目か。


材料は後から?

連休最終日午前に新潟県中越沖を震源とする強い地震があったのはもう周知の通りだが、数年前にも同所は直撃を受けており改めて自然の恐さを実感すると共に、一日も早い復興を願うばかりである。

さて株式市場に目を向けてみれば先物主導で全体が全面安の様相を呈している中で、個別の値上りランキングには前回の連想からか植木組が連続ストップ高等々これらに関する物が散見される。

他、東北ミサワも同様に連日のストップ高を演じているがこちらの場合地震発生前から既に動意付いており、あの地下鉄サリン事件前から某防毒マスクメーカーが賑わっていた経緯をふと思い出した。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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