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デスク

周知の通りFRBがFOMCにてFF金利誘導目標を0.5%引き下げ、公定歩合も0.5%引き下げを決定と市場が望むコンセンサスに沿う形となった事が好感され、昨日の急落が嘘のように日経平均は5年半ぶりの上げ幅を見せ急騰した。

一様にどれも高いので目立たないが6月に新規上場の際一度触れたマネパは業績再増額を好感しほぼ終日ストップ高に張り付く展開、この全面高下でもあまり派手に上昇しなかった取引員株とは明暗を分けた。

相場業界では一様にサブプライムローンショックで痛手を被りこのFX業界も例外ではなかったが、やはりリクイディティのあるところはデスクの部分で取れる構造上の旨みは大きく、同業でも手数料で喰おうという向きはますます逆行が鮮明になって来た感がある。


飛び乗り飛び降り

12日付けで記したように突如として辞任した安倍首相の後を受け、本日は自民党総裁選に出馬した福田元官房長官と麻生幹事長が国会内の衆参両院の党所属国会議員の事務所を戸別訪問し支持を訴えた模様。

さて麻生氏がまだ有力とされていた12日は漫画やアニメ関係に造詣が深いと言われる氏の動きが好感される格好で、その関連株や麻生グループ株は軒並みストップ高交えた急騰を見せたが翌日からは早くも反落と典型的な一発屋の様相、これの反省か次に物色された福田氏銘柄一部の石油株を除いて低位株という事もあって然程動かず小動きに終始していた。

今晩は注目のFOMCがあるが他にも今週は金融大手の決算が目白押し、これらから一旦手仕舞いの動きからか日経平均は急落となったが未だ国内要因と併せ持ち越しは躊躇されるところでこうした早い者勝ちの連想ゲームは続くか。


痛し痒し

周知の通り先のOPEC総会では増産が決定したものの、小幅な上積であった事やEIA発表の原油在庫急減から供給懸念が強まりNY原油は初めて80ドルを突破し最高値更新となった。

今月は先にNY金も700ドルを突破しており、つい一ヶ月前のサブプライムローンショックでは商品市場が軒並みクラッシュしたもののまたぞろ商品の時代到来の兆しであるが、そもそも先の危機的なマーケット状況時に対症療法よろしく利下げや利上げ据置という措置ではこれら再復活の素地は充分であったといえる。

そんな訳で昨日はCRB指数も5週間半ぶりの高水準になっているがこうした状況になって来るとその素地を作り出した当局も複雑なところ、それはそうと国内では先のショックで商品の総取組が急減した経緯があるが今後復活してくるのか否かまた注目だろう。


求心力?

本日は後場僅かに円が売られる場面があったが安倍首相の辞意観測によるものであったとの報、事実辞任の意向を固め記者会見で正式に表明したが、参院戦惨敗後も続投宣言したもののやはりというか今回あまりにも唐突といえども当然の結果となった。

しかしここ10ヶ月で数人の大臣が立て続けに辞めたのも異常だが、こうした不正発覚やら年金問題やら山積みの中で最後は進退を海上自衛隊給油活動に賭けるという何とも歯切れの悪い終焉だ。

まあ政治云々はともかくとして答弁や記者会見でいつも思うのだが、職責にしがみつく等、曲りなりにも代表としてもう少し正しい日本語の使い方は出来ないものかと感じたのは一度や二度ではない、改造内閣人事の際も掲げたのが「政策実行内閣」・・これも呆れを通り越してけっこう笑えた。


一本化の遠い道のり

「FOREX PRESS」でも既報の通り昨日はイーバンク銀行がFX業務に進出するとの発表がなされていたが、ネット専業銀行では昨年のジャパンネット銀行に継ぐ参入となる。

同社は東京金融先物取引所の「クリック365」を取り扱う予定としているが、依然として同取引と店頭取引とでは当局の対応が不透明な中を税制面で様々な物議が醸し出されている。

こうした部分に加えてコストの整備や商品設計との間に調整がつかない様は正に日本独特の奇異さを象徴しているが、これに限らず他商品関係も似たような物で目に見えない壁は多数、先行きの政策に含みを持たせているのか否か当局の不透明な言動は続く。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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