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恣意的価値観

そういえばたしかTVEか何かで見掛けたのだが、女性へのプロポーズの経緯を詳細に追う民放の人気リアリティショーで、フラれてしまった男が5日後に相手の女性を刺してしまった事件が発生、視聴者協会会長が「TV製作者は視聴率を上げるために人の心を操作すべきでない事を学ぶべき」と先週この番組に対し打ち切り要請になった旨があった。

しかしこの手の愛憎・カネ・美などへの欲望をネタにしたリアリティショーは多く存在するが、米国等のそれらは各種団体や番組クライアントから訴訟が絶えない等、他より群を抜いていろいろな意味で凄いし曝け出させる技に秀でているので不謹慎ながら確かに見る側は面白い。

日本もリアリティを売りにする番組は昔から幾つかあったがどれもこれもソフト過ぎて米国あたりでは誰も見ないだろうと思うが、まあその辺は兎も角考えてみれば或る意味こうしたリアリティショーは逆に通常の価値観とか行動基準がけっこう恣意的なものであったのかという事に改めて気付かせてくれる一面があるとふと思った次第。


2007年度ネット取引データアンケート調査返答状況

11月9日(金)から11月22日(木)の期間で実施する「2007年度商品先物ネット取引データアンケート調査」の返答結果は日々こちらにて掲載して行きます。


※アンケート調査のご案内については9日(金)9:30までに全社配信済みです。もし未達の場合はメールにてお問合せ下さい

【アンケート回答企業一覧(返答順):11/28現在 25社】

タイコム証券、大起産業、岡地、オクトキュービック、オリエント貿易、日本ファースト証券(*)、三菱商事フューチャーズ証券、北辰物産、ユナイテッドワールド証券(*)、日本ユニコム、小林洋行(*)、オリオン交易(*)、ハーベストフューチャーズ、コムテックス、スターアセット証券、SBIフューチャーズ、オムニコ(*)、インヴァスト証券、フジトミ(*)、エース交易、フジフューチャーズ、東京コムウェル、豊商事、ドットコモディティ、かざかコモディティ(*)

(*)の企業はサービス内容アンケートのみ回答


【未返答企業一覧:5社】

エイチ・エス証券、朝日ユニバーサル貿易、カネツ商事、岡安商事、日産センチュリー証券


養成

カウボーイも昨年末に触れた事があった「株式売買トレーナー カブトレ!」の続編NEXTが晴れて今週発売の予定となり、昨日は東証Arrowsでその発売記念イベントがあった。

制作協力は以前に発行されたゲームファンド「ときめきメモリアル」の絡みからかマネックス証券となっており、同社社長も発売を受けてその機能を絶賛し金融や証券の動きがいい方向へ向かってほしいと〆ていたが、ところで現在日経私の履歴書を載せている野村證券元会長は文中で「デイトレーダーなどといって、大の大人が一日中部屋に籠もって売ったり買ったりするのは勝手だが、続くわけがない。」と書いていた。

この辺は時勢の一端を映しているが兎も角実際新規層という部分のプロデュースについては本当に多様化してきたのは周知の通り、普及する分野に関しては実に日進月歩である。


システム化一辺倒の信頼性

週末から連休であったが一寸代理で成田へ外国の方を迎えに行った折、早速改正出入国管理法の絡みで先週から始まっている一部を除き来日する外国人に対する指紋採取と顔写真撮影の話題になった。

これまではテロ対策を目的にした米国のみであったがその米国も月末からは両手全ての指からの指紋採取実施と更に厳格化の予定とか、人権団体等からは早速プライバシーの侵害云々と反発の声も上がっているようだが、兎も角これで日本は世界で2番目に外国人の入国審査が厳格な国になった事になる。

まあ時世というかそういった中で仕方の無い部分もあると思うが、こうした話題で聞くところによると彼らが懸念しているのはやはりデータ管理の部分、今はパスポートにしてもICチップ内蔵でこれまた管理徹底を謳っているが一部には既に脆弱性を指摘するデータも言われており、漏洩防止を信じるしかないとはいえ新しいものだけに一抹の不安は残る。


手数料ボリュームディスカウントを恒常サービス化へ

オクトキュービックは2007年9月より期間限定で実施していた手数料の「ディスカウントキャンペーン」について、延長・恒常化を求めるご要望が多かったため、2007年12月3日(月)より、同サービスの無期限延長・恒常化を決定。

▼手数料ボリュームディスカウント恒常サービス化のお知らせ


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理解不能な評価基準

さて明日は前々から話題になっていた、アジアで初めての試みとなった「ミシュランガイド東京2008」が発売される。

御存知ミシュランといえば世界で発売されその絶対的な権威から有名なガイドブックだが蓋を開けてみれば東京は合計191個の星を獲得する大盤振る舞い、正直驚いたのは詳細でトップである三ツ星8店のうち5店舗が鮨含めた和食であった点。

一部巷で言われているように食文化が違う背景で育った外国の匿名調査員の方は和をどのように捉えたのであろうかも気になれば、評価にその施設項目があるのにも拘わらず失礼ながらあまりに簡素な店舗が多く入っていた等々他にも気になる点も多くあった。

まあ確かに色々な国の外国人をもてなした際でも異口同音に東京は料理が旨いと聞かされて来たし個人的にもそう思うので東京の星が多くなる部分に異論は無いが、ザッと見て少ないながらも行った事のある店で確かにあそこは旨いと思った所もあるものの、約三分の二は明らかにもっと美味しい他の店があると思った次第。

そういった点ではザガット等の方が幾分親近感も湧くような気もするが、誰が見てもその優劣が数字で解るような金融商品等の成績と違ってこういった人によって捉え方の違う分野をランク付けするのは不可能ではないかと思うのは私だけであろうか。


増税コンセンサス

本日の総会で政府税制調査会は、3年ぶりに消費税率引き上げを明記したほか配偶者控除・扶養控除の見直しにも言及する等平成20年度税制改正の答申を決定した。

焦点の消費税では首相が早期の消費税増税を否定している折その時期や上げ幅について今後の与党議論に委ねられる等、抜本改革先送りの感が強いものとなっている。

この辺については福祉色も引用されているようだがしかし普通に考えれば、もともとが依然として直らないというか多分その背景から直せないであろう公共投資等の無駄遣いから起因している結果であり、今から事前通知されても素直に納得出来ない一面もあり、これでむしろ消費マインドにも少なからず影響してくるだろう。


武器としての石油

週末からサウジアラビアのリヤドで開催されていた注目のOPEC首脳会議だが、米国始めとした消費国が求めていた追加増産という部分については言及せず、結局来月にUAEのアブダビで開催する総会に持ち越される事となった。

ところで石油トレーダーの一部はドル安の悪影響に関してコミュニケに盛り込まれるか否か注目していた向きもあったようだが、手違いなのかワザとなのか会議直前の非公式協議が約30分にわたって記者室のモニターテレビに映し出されてしまい、原油200ドル説発言のベネズエラ始めとしたタカ派の主張と盟主サウジアラビアの拒否と内部での複雑な対立が明らかにされた格好だ。

この辺は前々から通貨バスケット建てへの変更構想等がいわれていたが、原油収入の目減りが懸念される中で新米派と反米派各々の事情を内包しその舵取りは難題がまだまだ山積みである。


夫々の立場

さて個人的に今週一寸気になった事といえば、会社役員がメイプルソープの写真集を国内へ持ち込もうとした際に東京税関よりこれを禁じられ、これを不服とした輸入禁止処分取り消し訴訟の上告審で最高裁が口頭弁論を来年1月に開く事を決めたという件。

ロバート・メイプルソープといえば私も以前に、ファッション業界で活躍する某女性デザイナーから同氏の「Flowers」を贈られた事があり、元々オキーフが好みであった私をよく把握しているなと嬉しかった事があったがその時以来のファンである。

さてこれを関税定率法で輸入が禁止されている風俗を害すべき書籍とはなんとも無粋な判断であると思うのだが、アート系では他にもカレライカレラのロエベ資本が入りソフト路線に転向する前のジュエリーが成田で足止めされた等の噂も過去にあった記憶がある。

まあ立場違っての見解相違だろうが、関係者も敵地視察の積もりでたまには少しでもアートの鑑賞を嗜む心の余裕を持ったら如何と思う今日此の頃。


何れの功罪?

本日石油情報センターが発表した週初の石油製品の価格動向調査によると、レギュラーガソリンが初の150円突破、灯油も初の1,600円超と2週間連続で最高値更新となった模様。

もう値上げ関係については夏場から度々触れているが、エネルギーに限らず直近では森永製菓が主力のチョコ製品やキャラメルといった菓子類を約30年ぶりに値上げすると発表、ポッキーのように中身を減らしてきた減量措置もそろそろ限界といった感じだ。

高騰する商品相場について過剰流動性投機資金の影響は勿論の事否めないが、小売価格に転嫁し切れない企業等の実需系が否応なしに高値に触手を伸ばしているのも事実、マーケットの構造上の問題も他にあろうがやはり嗜好品とは違う食品関係は今後問題になって来るか。


NEO第一号

本日も株式市場は年初来安値更新で3年2ヶ月ぶりの8日続落と依然冴えない展開であったが、そんな中でプラチナチケットとされた「ユビキタス」がIPOを果たし、下馬評通り終日買い気配で推移し公募価格の3倍まで切り上げたところで時間切れとなり明日以降に初値は持ち越し、このまま行けば今月に入ってからの連続公開価格割れを一気に打破する。

さてこのジャスダックが新たに新設したポストNEOだが「成長可能性のある新技術又は新たなビジネスモデルを有する企業を支援するとともに、投資家にこうした企業への投資機会を提供することを目的とした市場」とされており、同社はこの7番目の新興市場第一号案件として初上場となる。

Ubiquitousとベタな社名に任天堂DS絡み、おまけに小粒と話題性には事欠かないが、過去怪しい企業を有した市場もあった経緯を踏まえ今後こういった新設市場の行方には大いに興味の湧くところである。


中東に倣う?

週明けの本日は株式が続急落し2年半ぶりの7連敗に沈み、商品も一部を除きどの銘柄もストップ安の暴落に沈む等また夏の再来を見ているようだが、どれもご存じ荒れた為替に因るところが大きい。

東京市場では先週末から111円台のフシ目が意識されていたようだがこれもアッサリ割り込み1年半ぶりの円高水準へ、FX絡みでもショートの積み上がり具合からアンワインドによる圧力は軽微ともされていたがそう理屈通りの動きにはなってくれないようだ。

ところでドル受難といえば、あのスーパーモデルのジゼル・ブンチェンがP&Gの広告出演契約におけるギャラをドルではなくユーロで要求との一部報道が先週あり、P&Gが沈黙する中を妹のパトリシアがこれを否定していた一幕があったが、年収3,000万ドルを超えるだけに確かに思惑でありまた絶妙なタイミングであった。