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隣の成功談

FX取引の昨今における膨張の様は度重なる新聞報道やカウボーイも折に触れてコメントしているので周知の通りだが、サンプルが多いほど事例が表面化するのも常で本日はまたこの手のFX取引における脱税で、三人の投資家を東京国税局が東京地検に告発していた事が報じられている。

業界に関連する脱税関係では先月も商品先物に関する物を採り上げた事があったが、その前もFX取引で豊島区の投資家や更に前には世田谷区の主婦がこれまたFXで4億円の所得隠しでにわかに有名になった経緯がある。

何れも店頭モノ主体という事からこれでまた「くりっく365」も別な処で勢い付きそうだがそれはさて置き何度も言うようにこのプレス効果は多大、頭を捻って不発濃厚な新商品を打ち出すより効果的なのである。


クオリティー

週末は欧州で発行されたCDO(債務担保証券)の格付けを、S&Pが引下げたとの発表を切っ掛けにドルが急落し円相場が急伸していた。

当のS&Pはサブプライム問題は無関係としているらしいが、折しもあのBSC(ベアー・スターンズ社)傘下のヘッジファンドの投資家が同社を相手取って提訴する事を計画している等これの関連モノは話題に事欠かない。

エンロン問題始めその他で債券市場が揺れたときは原点に返って金へと資金シフトが見られたが週末もその気配か、教科書的なファンダメンタルズが気が付けば素直に表れたりするのも昨今の商品の特徴といえば特徴か。


7/9より個別建玉ベースでの「ロスカットコース」開始

三菱商事フューチャーズ証券は7月9日より「ロスカットコース」サービスを開始。ロスカットコースとは新規建玉後、個別建玉ごとの取引本証拠金の2分の1の範囲でお客様があらかじめ選択した「値洗損の割合」を上回る値動きとなった場合に、当該建玉に対してロスカット注文を執行する取引コース。

▼サイバーコモディティ「ロスカットコース」


尚、オリエント貿易の「ロスカット機能」は口座残高評価額に対し設定した維持率を割り込んだ際に保有する全てのお取引を決済するのに対し、三菱商事F証券の「ロスカットコース」は個別建玉ごとの取引本証拠金を基準とし、個別建玉ごとにロスカット注文が執行されるので根本的に機能は異なる。


▼ロスカットコースのFAQ

●ロスカットコースの場合、通常コースと手数料の額は違うのですか?
はい。ロスカットコースで決済した建玉の売買手数料は、1枚あたり一律往復714円(税込)となります。但し、ロスカット取引コースで建玉し、その後、通常コースで決済した場合は、通常コースの手数料 *1枚あたり一律往復924円(税込)が適用されますのでご注意ください。

●ロスカットコースでの主な制限は?
ロスカットコースでは以下の点が主な制限となります。
・当月限(1番限)への注文ができません。
・受渡しができません。
・当月限納会日は翌月限(2番限)への注文ができません。
・当月限納会日の前場寄付き以降に、翌月限(2番限)の建玉が処分されます。
・不足金が発生した場合、不足金を入金しても、ロスカット注文の執行となる建玉の維持ができません(ロスカットコースでは、総建玉に対する「値洗損の割合」で、ロスカットをするのではありません。また、ロスカット注文の取消・訂正はできません)。

制限ではありませんが、不向きな点もあります。
・お客様が選択した「値洗損の割合」は、個別建玉に対する値洗損の割合であり、総建玉に対する「値洗損の割合」ではありませんので、売りと買いを同時に持つ、サヤ取りまたは両建てには不向きです。

●ロスカット注文は何時の時点を基準に計算して行われますか?
お客様が選択した「値洗損の割合」の計算は、前引時や大引時といった特定の時点で行うものではなく、「立会い時間中に当社が取得したリアルタイムの約定価格」で行います。このため、建玉をした直後でも、当該建玉の値洗いが、お客様の選択した「値洗損の割合」を上回る場合、ロスカットされます。

●板寄せ取引の場合、前場1節で建玉をし、前場2節でロスカット値がついた場合、ロスカット注文は前場2節で執行されますか? それとも前場3節で執行されますか?
板寄せ取引において、建玉をした次の節にロスカット値に達した場合、その節で当該建玉のロスカット注文が成立しています(値幅制限等で成立できない場合をのぞく)。

●ロスカット値はどういう計算で行われますか?
ロスカット値の計算式は、約定値段−{(取引本証拠金×お客様が選択した「値洗損の割合」)÷倍率}±1呼値単位*です。

お客様が「値洗損の割合」を20%に選択した場合で、取引本証拠金100,000円の建玉があり、値洗損が25,000円発生している場合。100,000円に対する25,000円の値洗損は25%の値洗損の割合に相当しますので、お客様が選択した20%の値洗い損の割合を上回り、ロスカット注文の執行の対象となります。

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CX・FX口座間における資金振替サービスを開始

オクトキュービックは7月23日より外為証拠金取引「オクトFX」および商品先物取引「Expert」の双方に取引口座を保有しているユーザーについて、それぞれの取引口座間における資金の振替サービスを開始。これにより金融機関を経由することなく速やかに資金移動を行なうことが可能に。

▼CX・FX口座間における資金振替サービスを開始(PDF)


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苦肉投信上場

さて昨日のNYでは金が6週間ぶりの高値に急伸となったが、ドル軟化やサブプライムローン市場を巡る懸念材料以外にも大証が金価格連動のETFを来月上場するとの報も強材料視された模様だ。

この報は奇しくも金ミニ取引の開始日に発表されちなみに管理・運営は野村アセットマネジメントとなっているが、交換不可能な点など我々の思い浮かべる金ETFとはニュアンスが若干異なるような気もする。

コモディティーワラント等の組成にはリンク債を立てるがこれを有価証券として組み込むというような、所謂「法律上NGの部分に抵触しないよう取り敢えず初モノとして出します」的にも思えるのだが、先ずはこのペーパーにどの程度引き合いがあるか注目か。


材料は後から?

連休最終日午前に新潟県中越沖を震源とする強い地震があったのはもう周知の通りだが、数年前にも同所は直撃を受けており改めて自然の恐さを実感すると共に、一日も早い復興を願うばかりである。

さて株式市場に目を向けてみれば先物主導で全体が全面安の様相を呈している中で、個別の値上りランキングには前回の連想からか植木組が連続ストップ高等々これらに関する物が散見される。

他、東北ミサワも同様に連日のストップ高を演じているがこちらの場合地震発生前から既に動意付いており、あの地下鉄サリン事件前から某防毒マスクメーカーが賑わっていた経緯をふと思い出した。


small

カウボーイも週末から連日触れているように、本日「金ミニ取引」が市場参加者が受託会員17社しか参加しない中を(本当に)静かなスタートを切った。

大義名分として時事によれば「標準市場のプロ化」と「ミニ市場の大衆化」というすみ分けがTOCOMのベストシナリオとしているが、本日を見ても解るように裁定機会が出ればこれが散発的に行使されラージユーザーが薄利を何処まで追うかというところ。

また他に創設目的の一つに期近のリクイディティー向上ともあるようにオプション取引よろしく期近から並べているがこれとてまたかという感じ、総じて性格は違えどオプションや小口化した他商品は今どうなのか?

まあ書き切れないので今後小出しに各部触れてゆきたいが、出来高等の公表数値をただ出すなら安易にかつての各種株価指数のような愚を犯さぬように留意されたほうがよろしいと思う。


7/13より機能拡充「TRADE CENTER ULTIMATE」リリース

東京コムウェルは7月13日付けで既存のものより発注機能などを充実させたシステム「TRADE CENTER ULTIMATE」をリリース。

▼トレードシステムTrade Center Ultimate リリース

追加機能としては以下の通り。尚、同社ポイントについてはサービス内容ファイル確認後修正予定(7/14修正済)。


▼注文システム

トリプル注文
トリプル注文はW指値注文に上・下限、期限を付け、成行発注、失効も選べる機能

戦略注文(条件選択注文)
発注の判断ミスを防ぐ条件設定を事前におこなえば、ローリスクな取引が可能

金サヤ取り注文
金ミニと金サヤ取りに特化した注文システム  他

▼リスク管理
マージンリミットシステム
本証限度額の範囲内で、お客様ご自身で限度額が変更できる機能  他

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商魂

さて急伸した円は米市場が一服した事もあって3日ぶりに大幅反落となったが、ユーロも依然強く4日続伸から円は過去最安値を更新中である。

確か昨年も今頃対ユーロで最安値更新とか書いていたような気もするがその当時はまだ140円台、今から見れば途轍もなく安いイメージだが周知の通り主要通貨で今や円は最も弱含みその下落基調も長期化して来ている。

輸出競争力の方はいいとしても輸入品は更に高くなり海外モノの購買力は弱体化してゆくのは明白、これを裏付けるように今週からヴィトンはまたも平均2.5%の値上げを敢行しているが、いつも値上げ前後して立派なカタログや内覧会の案内等々を送って来る熱心さはヤレヤレである。


決め手

春先からCBOTを巡って激しい買収合戦をしていたCMEとICEであったが、周知の通り週明けには結局当初の組み合わせであるCMEで決まる事となり、これで世界最大規模の先物取引所が誕生する運びになった。

時事によれば独禁法上の問題もクリアしたCMEの勝利の決め手となったのは、やはりその生産機能と電子取引システムの信頼性であったともいえ上記の司法判断承認の有力な根拠ともなったとされる。

さて国内を見てみると昨日の臨時総会にてTOCOMが株式会社化及び新システムの導入が承認となったが、その改革の規模の違いこそあれ各取引所の各々好き勝手?なシステムという部分からこちらは先ずは揃えるべきであるとも思う。


濫用的買収者

注目のスティールVSブルドックであるが、日経紙始め既報の通り東京高裁はスティールを濫用的買収者として認定し同社の抗告を棄却する事となった。

同高裁判断前には不安定な動きをしていたブルドックは、これを織り込む形で気配を切り下げていたが3日ぶりに何とかストップ安で辛うじて値が付いたが、この煽りで同関連銘柄は軒並み下落の憂き目に遭っている。

ただこれらの企業からはここぞとばかりにこの認定を評価する意見が湧いている模様だが、発行する新株予約権の現金交付にしてもこれが原資で使われる可能性もあり一般にしても受け取った株を再応募する向きが急増したらまた風向きが変るかもしれないという流動性がある。

その辺は兎も角まあ今迄の行動が無ければまた判決も変ったかもだが、全般今後を考えた場合スッキリとしないものがありその辺また後で触れよう。


夏の匂い

この休みの間、銀座の田中貴金属前ではゴールドやプラチナの短冊がヒラヒラと風に靡いていたが、同時に入谷の方では七夕の期恒例の朝顔市が開催されていた。

こうした縁起物で夏の風物詩もこのあたりから盛り上がって来るが、この朝顔市が終って本日から今度は浅草寺でほおづき市が始まり、一寸一服してからは月末に大イベントの隅田川花火大会で前半〆という具合か。

そういえばこの隅田川花火大会、今年はあの参議院議員選挙が同大会順延日に被るので本番は通常の初日のみという賭けに出たわけだが、何とか好天に恵まれる事を祈るしかない。