101ページ目   商品先物

寄与度

さて本日のマーケットは商品、証券共に全面安となった。

スパイラルな急落だが、後場から場味が急変した株式を見て牽引したのは商品とする向きも多い。

しかし市況関連等の下げを見ていると確かに今迄これらを下支えしていたのは商品市況である感だが、景況感というマクロの影に隠れてあまり有難味は無かったようにも感じる。

一年ほど前から外資系証券筋からやたらに商品に関するヒアリングがあったが、ここまで根がはわされているのであればまた相互に注目する目も新たに出て視点も次のステージに移ってゆくか。


クレムリン

本日もTOCOM銘柄は乱高下であったが、特に目を引いたのがやはりゴム。

前場の状況を見てまずまずと目を離そうものなら引けを見てさぞ驚いただろうが、まさに昨年の金を彷彿させる急落を演じた。

さてどの商品もこのボラティリティーが想定外であったのか、未だに薄い証拠金の中で投機している一般はこの臨時市場管理委員会に戦々恐々であるが、明確なプロセスが無ければ依然ベールに包まれ、金の時同様に様々な思惑が一人歩きするのは致し方なしであるのは言うまでもない。


因循

まあどれを見ても強い物はより強くといった本日の商品市況であったが、3銘柄がストップ高とやはりTOCOMは元気印。

そういえば時事にTOCOMへの一極化が進む旨の記事があったが、全国7商品取引所の取引高合計に占める比率は66.6%と4ヶ月連続の6割超えとか。

当然対して下位取引所の凋落が鮮明になってくるが、文中には慣行として行われていた協力売買や義務売買が純資産規制比率の関係で激減した事が衰退の原因とも記されていた。

改正商取法の影響でこうなったというのもそんな外的なものかという気もするが、元々の慣行が不自然であり理由はともあれ一般的なネガな視点ではなくポジな視点でこれは捉えたいところ。


ブルベア

週明けの本日も商品は全面高、常連オイルも高いが金等メタル系もあっさりと昨年高値を更新してきた。

前回は未だアジアの一部というよりハッキリとTOCOM主導のスペックという相場展開であったが、殆ど振るいにかけた後の高値更新ではまた内容も変ってきているという感じ。

この辺の認識を整理しておかねば前回の覚えのある向きが値頃で売って担がれる繰り返しが起こりそうだが、センチメントが偏向した時がまた転機、難解である。


商機

過日某外資系の担当者と食事した際にたまたま企業年金の話になったのだが、信託系がGSのGSCI(商品インデックス)連動のファンドを絡めて設定する投信に興味を示す向きが多いとの事であった。

GSはエナジー系に偏向しているが、オルタナティブ投資関係は何処も懸案事項でありそれが上記の関心の高さに現れているのだが、この辺でユニークなものが出てくればビジネスチャンスは大きい物となって来よう。

そうした意味で昨年末にはTOCOMも商品指数上場の意向を示しており今年は一段と進展するだろうが、資金を呼び込むキーを握っている分正念場であろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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