408ページ目   雑記

ブームと商機

昨日に引き続き欧州と日本の融合?系の話題になるが、ミシュラン社のギド・ルージュの2008年フランス版においてパリにある日本料理店というか鉄板焼屋さんの「あい田」が、仏の日本料理店としては初めて一つ星を獲得した模様とか。

もともとプレスが上手かったのかどうか露出度も高くフィガロその他で優秀レストランとの評価がベースにあっただけにいずれはとの意見が多かったが、ブルターニュ産のオマールやリムーザン産の肉はそりゃ旨いし現地でも和食の域だろうが当然ファンは付くわなとも・・。

只、最近のフランスでは日本茶を始めとした和物がブームらしくそういえば先月ミッドタウンへ行った折の話を書いた事があったが、その時も和物系の店舗ではフランス人の団体で賑わっていたのを思い出した。

さてこうして逆輸入的に有名になった向きとしては、数年前だったかその意匠性が個人的に気になる「サダハル・アオキ」あたりをコメントした記憶があるが、海外ではほとんどパロディーにもなり得るジャンクな「和」に遭遇する率が高いだけにそういった点の貢献度は高いか。


ヨーロッパから見た艶

バレンタインデーが終ると本日はもう「桃の節句」であるが、これは五節供の一つでそろそろ気の利いた食事処あたりではさり気なく花が添えられていたりする時期でもある。

さて桃の節句といえば雛人形だが、数年前某所で見て気になっていた「リヤドロ」のものが今年はたしか1月だったか元宝塚女優のコメント付きで日経新聞に載っていたような記憶がある。

ポーセリンというカテゴリーで見ると食器まで展開している他のブランドが一般的にはどうしても目立ってしまうが西洋から見る日本の精緻な部分や、「カレライカレラ」あたりもそうであるようにその所謂艶の表現においてはスペインは本当に素晴らしい物を持っていると思う。

とつらつら個人的な意見だったが、ところでオリコンの調査によれば今年雛人形を飾らない予定とした向きは約7割近くとか、段々とそうした流れになるのか否かだが気に入った物を見つければまた意識が変るかも。


お宝放出

財務省が国庫に眠っていた金貨を競売する近代金貨オークションが週末に銀座で行われ、前々から目玉とされていた政府も一枚しか保有していないという明治10年旧2円金貨が従来の最高値を上回る3,210万円で落札された模様だ。

折りしも国の借金が過去最大になったと発表した財務省主催では今回が最後になるらしいが、これらの税外収入は50〜60億円に上るとの見通しを発表。

さてオークションといえば来月クリスティーズがニューヨークで開催するものにあの東大寺南大門の金剛力士像で有名な運慶の「大日如来坐像」が出品されるといわれているが、所有者が同意せず指定扱いになっておらず国宝級が海外流出する事になるかもしれないとか。

そういえば以前丁紹光の展示会に行った折に説明されたがこの手は中東の愛好家が原版から買占めてしまうので何時まであるか解らないとか、現代モノでもこれだから深く封印されている逸品は無数にあるだろう。


ドッグドック

一寸知人の付き合いで六本木の東京ミッドタウンにペット絡みで行ったのだが、いやはや昨今の待遇はもはや人間とほぼ同レベルまで来ているのに改めて驚き。

皮質や毛質に応じてシャンプーからセレクトするカットは犬種によっては銀座のママが行くサロンと同等の料金だし何とエクステまである始末、岩塩浴やら温泉浴のスパありまたヘルスケアもドックから歯石取りまで完璧、まあオーナーは満足だろうが当のワンちゃん達はどう感じているのだろうか?

ところでペットといえば先週末にはフィナンシャルタイムズ紙で、韓国ソウル大の研究者らが米国の女性から5万ドルでペット犬のクローン創りを受注したと報じていたが、研究目的ではなく事業としては世界初とか。

思わず数年前のシュワツェネッガー氏演じる「6d」で出てくるリペット?だったかのワンシーンが頭に浮かんだが、とうとうこれが普通のものになってゆくのか?という感じだが、倫理と欲望に個人観の問題はあれ個人的には溺愛したペットでもリペットはしないなという知人と同様の結論になった。


上手い!

海外市場は休場ながら日経平均は続伸、カタール系のマネーが欧米金融機関の株式取得の計画がある事や韓国系がメリルに出資する等の話が出ており、米モノライン問題も大詰めに来たとの期待感も一部に出ている模様だ。

それにしても先週末でもUBSが前年同期の黒字から一転四半期ベースで米シティを上回る最大規模の赤字幅を計上する等サプライズな発表がまだ出ているが、業績は兎も角このUBSといえば最近気になったのがホームのイルミネーション?広告。

中吊りやホームの広告はコピーもデザインもこれといって目を引く物がなく殆ど関心が無かったのだが、これは急いでいるにも拘わらず思わず立ち止まってしまった。

単純な構成ながら欧州で見る広告も同グループのそれは他とは一寸違うなと改めて思い出されたが、そういえば六本木で現代美術コレクションもやっている模様、勿論アートも重要な戦略として他と繋がっているのは当然ということになろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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