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統合効果

昨年夏に両社が資本提携に向けた交渉に入る事が報じられてから年も明け、新年度から三越伊勢丹ホールディングスが発足している。

初日に日本橋本店の前を通り掛ったところ様々な演出でお祭りムード満載であったが、この誕生祭も先に統合があった大手とは趣向の違いが出ていて各々のカラーを感じた。

一方株式の方であるが初日は基準値に対して堅調スタートを切ったものの、G・Sが投資判断を売りとした事からあとは3日続落模様、屋台骨の売上低迷に加えてシステムコストの増大や三越業績のリスクを挙げているが、さてこの統合で実際にどうテイストが変ってゆくのかが他とも併せて関心事か。


要らないもの

さてFUTURES PRESSでも既報の通り、年度末駆け込みで取引員二社に対して受託業務停止や業務改善命令の処分が主務省より下され、これで07年度の行政処分は15社に上った。

先の商品先物取引協会の臨時総会にて会長が会員各社に対しトラブル解消に向けた取組の強化を求めたばかりであったが、同協会では上旬に特別始動プログラムを発表、トラブルが一定以上になった外務員に対して指導・警告等としているが客観的に見ればまだまだ緩いというのが正直な感想だ。

何時だったか時事通信のインタビューで経産省OBが商品取引員は金融庁の監督下に置くべきとした意見を見掛けたが、もしそうなったら現状の指導プログラムのままで済むかどうかは明白で、上級外務員制度を謳うのもいいがその前に先ず力を入れるべき事があるだろう。


未練?

先週末であったか、日経紙にニッケルが世界的に供給過剰が続く可能性が出てきた旨の記事があったが、ニッケルといえば周知の通り国内では中部大阪商品取引所が同商品を上場している。

そういえばこのニッケル、今年の秋には試験上場期限を迎えるが中部大阪商品取引所としては、本上場へ移行するのは難しいとしながらも廃止にはせず試験上場期間を延長する方針を表明している。

一応参考程度に本日の商いを見てみたが一節の商いは6限月で6枚、当然1限月の商いは全5節で5枚と同じく秋口に試験上場期限を迎える鉄スクラップと共にM・Mで生かされている相場で、以前キャンペーンだか何だかで同商品を勧められた委託者はもう近寄らないだろう。

ところで同取引所、横並びかどうか解らないが今年度に株式会社化を検討しているものの、台所事情は2期連続の赤字で年々キツくなってきている模様、各々舵取りに考え方はあろうが年末に一悶着あった同じ中部の新興市場セントレックスがふと浮かんでしまった。


夫々の新年度

本日より新年度がスタート、巷で騒がれていた暫定税率の期限切れからガソリン価格が下がる中を他の生活関連の主力は軒並み値上げになって来る等混沌とした幕開けだが、日経紙あたりが載せていたように期末の株価も前年比で27.5%安と急落し5年ぶりの大幅な下落率を記録した。

この株式、サブプライムの影響が大きかっただろうが一年間で国家予算の2倍弱が飛び、上場企業の保有株も総額で1兆円以上の含み損を抱えているこの辺の現状が続けば、今後ジワジワと各方面で影響が出て来そうである。

さてそんな世の中でも粛々と行われる入社式、その新社会人は昨年とほぼ同数の85万人らしいが、旬な業種ばかりでなく統合・再編の過渡期にある業界に入社する向きも、今が底と戦略的に見た向きも居ると思うがさておいしい買い場?であったか否か。


CIRQUE

さて前回のCIRQUE DU SOLEIL、「ALEGRIA」に続いて「DRALION」のチケットをいただいたので一寸息抜きに観劇してきた。

同CIRQUEだけに流石今回も見事な技術であったが構成上個人モノが多く、何というかこう演技がある程度読めるだけに正直言って個人的には音楽も含めて未だ意外性のあった前回二つのALEGRIAの方が好みであった。

ただやはりトランポリン一つ取っても壁面をこれだけ旨く使う効果などは流石、また生命と自然界の秩序を保つ4つの力の賛美、東洋と西洋の伝統芸術を融合させる等のコンセプト自体は事前に惹きつけられるものがあり、これでまた次回はどんなコンセプトを打ち出して来るのか大いに待つ楽しみがある。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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