166ページ目   株式

最終売買日

モルガンの誤発注で乱高下した日経平均であったが、そんな中を阪急、阪神の上げが目立っていた。

そのうちの阪神電鉄は気が付けば明日が上場廃止ということで本日が最終売買日、一応TOB価格を上回って引けたわけだがこれで100年以上の上場の歴史が幕を下ろす事となる。

村上ファンド浮上からちょうど一年であったが、買い占めそのものよりも当時のCB取引を絡めた一連の巧妙な株価操作が出来るスキームこそ当初からスポットが当てられるべきであったかもしれない。

まだまだこうした予備軍は幾多もあるが殆どが何故か表面化してこない。


勝利者不在

本日付けで、王子製紙が先月2日より実施していた北越製紙へのTOBが締め切られた。

いろいろ物議を醸し出した末に敗北、不成立の線が濃厚であるが今回の場合は業界首位が絡んだ案件であっただけに、成功の暁には日本の企業再編が次のステージに入ろうかというところでもあった。

7月にも同様の内容でコメントした通りの結果となったが、当時「以前とは違ってしっかりしたビジョンが背景にある事は発展途上ながら一歩前進しているか。」ともコメントした。

結果こそこうなったものの試みは第一歩、何れ世界標準の時が訪れようか。


餌蒔き

確か6月頃に配当の話題と共に一度触れた記憶があるが、日経紙がタンス株について本日触れていた。

週末には金利ビジネスとして新規口座獲得合戦の様をコメントしたが、これもまたその一環で各社様々の餌蒔きが行われている。

まあそう性急なものではないのだが、この辺は特定口座の時よろしく煽りのトークは何時もの事である。

また銀行の話題で書いた事だが有利誤記までとはいかなくとも、よくよく考えてみれば錯覚させられるサービスも散見される。

この辺はまた書く時も来ようが、行動を起こす前に冷静に考えてみよう。


金利ビジネス

立ち直ったか否か依然として薄商いでハッキリしない株式市場であるが、ネット証券大手5社も新規口座開設がピークの3割弱までペースが鈍化しているらしい。

そんな中を後発組中心に手数料値引き合戦が熾烈化して来ているが、先週末には松井証券が無期限信用の手数料完全無料化を打ち出してきたのは周知の通り。

今迄の同社の流れからいずれやるなとは思っていたが、要は金利収入へのビジネスモデル転換である。

鎬の削り方も様々であるが、商品先物やFX業界は今後斬新なビジネスモデルを打ち出して来れるかという点で、各社の手腕に注目したいものである。


材料先取り

さて昨日の急落を取り戻したかのような反発を見せた日経平均であったが、AOKIホールディングスがフタタに対してTOBを申し入れた事で、中身はまたTOB関連が賑わってきた。

本当にこうしたテーマで物色される部分だけ見ていると、数年前とは様変わりという感がするがそれは兎も角、反面安いのが目立ったのは好業績も一部含まれる筈の商品先物ポスト。

本日【我想う】でも触れているが、また行政処分が近づいている旨の話を先取りした動きか否か、とにかく来週以降の成り行きに注目しておこう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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